ねんりんピック県内開催 平成31年大会

 高齢者を中心とするスポーツ、文化の総合的な祭典「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」の第32回大会が、平成31年に県内で初開催されることが決まった。29年には全日本マスターズ陸上競技選手権大会、33年には関西ワールドマスターズゲームズが予定され、県内で生涯スポーツの大イベントが相次ぐことになる。

 ねんりんピックは厚生労働省と開催都道府県、長寿社会開発センターが共催するもので、昭和63年に厚生省50周年記念事業の一環として兵庫県で第1回大会を開いて以来、毎年各都道府県が持ち回りで開催している。過去の大会には常陸宮ご夫妻が出席されており、平成25年度までに26都道府県で実施し、本年度は栃木県で行われる。

 大会では、60歳以上の選手を対象に、卓球やテニス、ゲートボール、水泳、ペタンク、マラソン、太極拳、ボウリングなどのスポーツに囲碁、将棋、健康マージャン、俳句などの文化種目を加えた約25種目と、地域文化伝承館、高齢者ファッションショーなどの生きがいイベントが行われる。

 和歌山大会は平成31年10月中・下旬に4日間の予定で開催し、選手や役員約9000人、観客など延べ参加者数約50万人を見込んでいる。

 生涯スポーツについては、30歳以上の中高年を対象とする陸上競技大会「全日本マスターズ陸上競技選手権大会」が平成29年9月の予定で開催される。国内のマスターズ陸上は県が発祥の地であり、同大会の第1回は昭和55年に県で開催された。県内開催は4回目で、今回はアジアマスターズ陸上競技選手権大会との併催となる見通し。

 さらに、中高年を対象とする4年に1度の国際スポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」が平成33年5月、関西で10日間の予定で開かれることが決まっており、県内でも一部競技を誘致する計画となっている。

 県は、2年ごとに中高年のスポーツの祭典が県内で相次ぐことを受け、生涯スポーツ先進県を目指して準備を進めることにしている。