GWの旅行は近場人気
ことしの大型連休(ゴールデンウィーク)は飛び石連休で日並びに恵まれず、長期の休みが取得しにくいため、旅行者は遠方よりも近場・短期日程を選ぶ傾向がある。消費税増税前の駆け込み需要の反動などで財布のひもが固くなっていることも響いているようだ。業界内では早くも夏の商戦に期待を寄せる声も聞かれる。
JTBがまとめた大型連休の旅行動向によると、旅行者数は前年比3・8%減の約2243万人。国内旅行は3・6%減の約2196万人、海外旅行は同11・4%減の47万人にとどまる見通し。JTB西日本和歌山支店(和歌山市本町)では、5月3、4日の出発が多く、国外では韓国やグァム、国内では沖縄や九州に加え、自家用車で行ける白浜や淡路島が人気だという。一方で、早くも夏の旅行商戦も始まっており、ハワイや北海道など長期日程の予約も入っている。
農協観光和歌山支店(同市美園町)でも、3日の出発が多く、九州や東北方面の旅行者が多い。消費増税前(3月)のクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」を借り切った和歌山港発南九州の旅には400人中、県内の客が大半を占めたという。初夏に向けて首都圏の客を狙った農業体験の旅企画を各支店で持ち寄り商品化していく予定。県内への観光客の誘致にもつなげていく。