子どもに楽器を 音楽イベント実行委が寄付

 未来の子どもたちの音楽の可能性を広げたいと、先月開かれた音楽イベント「わかやまマジカルミュージックツアー」主催者の実行委員会(道本浩司実行委員長)は、公益財団法人わかやま地元力応援基金(通称=地元力財団)に、会場で集まった支援金など10万円を寄付。21日、同財団から感謝状が贈られた。

 イベントは音楽の力でまちを元気にしようとことしで9回目。昨年からチャリティーの要素を含んで実施し、先月27日には、ぶらくり丁周辺をメーン会場に地元ミュージシャンらのバンド演奏でにぎわった。

 今回初めて同財団と協力。家庭の事情で楽器を手にできない県内の小中学生らに楽器を届ける「楽器を贈ろうプロジェクト」を立ち上げ、募金箱を設置。出演者や実行委が来場者に協力を呼び掛けて集まった金額に、実行委の協力を加えた金額を寄付した。

 感謝状の贈呈は和歌山市内であり、同財団の石橋幸四郎理事長から感謝状を受け取った道本実行委員長(67)は「音楽の裾野を広げるという目的が明確で、呼び掛けやすかった。財団と一緒になってさまざまな専門分野の人が集まり、今後も活動の輪を広めていきたいですね」と話していた。

 同財団では60万円を目標に、引き続き8月まで寄付を募っている。問い合わせは同財団(℡073・428・0011)。