パナマ手芸「モラ」 和歌山市で展示

 パナマの民族手芸「モラ」の作品を紹介する珍しい作品展が30日まで、和歌山市祢宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれ、鮮やかな独特の色合いが来店者を驚かせている。

 手掛けたのは紀の川市貴志川町神戸の野尻恵美子さん(65)。モラとは、パナマの先住民、クナ族の衣装に施された手芸。何枚もの布を重ねて切り込みを入れ、模様に仕上げていく。

 クナ族の伝統的な柄をはじめ、野尻さんの愛犬やピエロをモチーフにしたタペストリーやバッグ、額作品、長年習っている絵手紙の作品も合わせ22点が並ぶ。

 もともと手芸が好きだった野尻さんは54歳で退職後、以前から気になっていたモラを始めた。カラフルな色使いに「この世にはこんなに色があるんだから、楽しまなくっちゃ」と触発されたという。

 野尻さんは「細かい作業に、皆さん『気が遠くなる』とおっしゃいますが、楽しくて仕方ないですね。やってみたいと思う方が増えればうれしいです」と話している。

 午前9時から午後7時。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

色鮮やかなモラの作品と野尻さん

色鮮やかなモラの作品と野尻さん