夢を背負って紀伊半島一周リレーへ

和歌山で活動しているランニングチーム「汗濁(あせだく)大学アスリートクラブ」の岩倉敏浩さん(39)=和歌山市・会社役員=、田渕鉄也さん(39)=紀美野町・公務員=の2人が年末年始にかけ、紀伊半島を一周する「夢のたすきリレー」に挑戦する。緑色のウインドブレーカーに周囲の人から来年の夢を書いてもらい、それをたすき代わりに2人で10日間、約400㌔の道のりを行く。

第1走者は田渕さん。27日に海南市のJR海南駅を出発して国道42号沿いを南下する。30日に串本町のJR串本駅で第2走者の岩倉さんにリレー。那智勝浦~熊野古道~高野山~九度山~紀の川沿いのルートで和歌山市に入り、来年1月4日にJR海南駅へ到着する予定にしている。道中、寺社に参拝し、約100人の夢を祈願する。

2人は大阪府羽曳野市の四天王寺羽曳丘高校の同級生。5年ほど前、「和歌浦ベイマラソンwithジャズ」(ジャズマラソン)で再会し、共に汗濁大学で活動している。「和歌山県で生を受け、和歌山県で死す」と言うほど和歌山をこよなく愛す。「地域を知るには、自分の足で回ることで、何かが見つかる」と40歳の節目を前に今回のチャレンジを計画した。

迫るスタートへ「新しい自分に出会うための挑戦。30代最後の年を締めくくるためには、みんなの夢を背負い、己に負けてはいけない」と寒さも吹き飛ぶ熱意をみなぎらせる2人。「道中ふれあいを大切にしながら、みんなの夢がかなうように頑張ります。リュックサックが目印。沿道で見掛けたら声援よろしくお願いします」と話している。

ウインドブレーカーを手に岩倉さんと田渕さん

ウインドブレーカーを手に岩倉さんと田渕さん