【AR】きい探訪 ①~新宮市~

 おかげさまで本コーナーは第200号を迎え、5年目に入った。今秋開催される「2015紀の国わかやま国体・大会」の開催を間近に控えたいま、週替わりで、各市町村の競技会場の紹介とともに、和歌山を訪れる選手や応援の方々に胸を張って勧められる地域の魅力や観光地を再認識していきたい。

 初回に取り上げるのは新宮市。ここでは女子サッカーと高等学校野球(軟式)が行われる。会場となるのは「やたがらすサッカー場」と「くろしおスタジアム」でいずれも新宮駅から西へ車で約15分、新宮市佐野に位置する。「やたがらすサッカー場」は日本サッカー協会公認ピッチである60㍉のロングパイルの人工芝を使用しナイター設備も完備。

 新宮市といえば世界遺産に登録されている熊野速玉大社は必ず訪れたいところ。熊野速玉大社から東へ約500㍍にある「新宮城跡(丹鶴城公園)」にも足を運んでほしい。

 新宮城は元和4年(1618)に浅野忠吉が築城。浅野氏の転封後は紀州藩の家老・水野重仲が城主となり水野氏の居城として明治維新を迎えた。現在、天守は取り壊されているものの立派な石垣が残る。天守跡からは新宮市内を一望でき、遠くに広がる熊野の山々と眼下を流れる熊野川の姿はここでしか見られない価値がある。
(次田尚弘/新宮)

新宮城跡から熊野川を望む

新宮城跡から熊野川を望む