東洋ライス雜賀社長に発明奨励功労賞
優れた発明・考案に尽力した人や、発明の指導・奨励・育成に貢献した人などをたたえる平成27年度全国発明表彰(発明協会主催)で、米の総合メーカー「東洋ライス㈱」(本社=東京都、和歌山市黒田)の雜賀慶二社長が発明奨励功労賞を受賞した。
表彰式は17日、常陸宮ご夫妻出席の下、ホテルオークラ東京(東京都)で開かれ、同協会会長の庄山悦彦㈱日立製作所相談役から表彰状が贈られた。
雜賀社長は、昭和36年に「石抜撰穀機」、平成3年にコメのとぎ汁による環境汚染を無くした「無洗米」、18年に高栄養と良食味を両立した「金芽米」、ことし3月には白米のようにふっくらと炊ける「金芽ロウカット玄米」など、数々の優れたコメの加工技術を開発し、食生活の向上に貢献している。
昭和38年には私財を投じて財団法人雑賀技術研究所を設立。以来50年以上にわたり発明の奨励普及、創造性育成、発明家に対する援助と指導相談、科学技術振興団体への助成などの事業を推進してきたことなどが高く評価された。
現在は、県発明協会常務理事、和歌山市少年少女発明クラブ副会長、雑賀技術研究所名誉会長を務めている。
雜賀社長は「私がこのような栄誉を受けるのは、他の受賞者の中で場違いと思っている。それゆえに、今後は一層社会に貢献すべく頑張る所存です」とコメントしている。