岩手・宮城・福島の小学生に県産ミカン贈る

 県は今月、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北3県(岩手、宮城、福島)の小学校合わせて1263校に、和歌山産の「温州みかん」を届ける。17日には第一便として、岩手の360校に向けて1470箱(1箱5㌔、約50個入り)が発送された。

 「とどけよう スポーツの力を東北へ!」を合い言葉に9、10月に開催された紀の国わかやま国体・大会では、「東日本大震災復興支援」を冠称に掲げたことから、和歌山のミカンで東北を支援する方法を考えた。

 現地に送る段ボールの中にはミカンとともに「みかんにはビタミンCが多く含まれており、風邪の予防にも役立ちます。和歌山のみかん農家の方々が心を込めて作った甘いみかんを楽しんでいただけたら幸いに存じます」などとつづった仁坂吉伸知事のメッセージが添えられている。

 発送作業は海南市の㈱農協物流わかやまで行われ、初日は両大会マスコットキャラクターの「きいちゃん」も駆け付けた。きいちゃんのデザインがあしらわれた段ボールが次々とトラックに積み込まれ、きいちゃんは「東北のみんなを和歌山のミカンで勇気づけたいワン!」と発送を見届けた。

 県国体推進局総務企画課の稲葉信課長(55)は「ミカンを届けることで、全国のみんなが東北を応援していることを伝えたい。また『和歌山のミカンはおいしいなぁ』と喜んでくれたらうれしいですね」と話していた。

 21日には福島へ2414箱、27日には宮城へ2906箱が発送される予定になっている。

「ミカンで勇気づけたいワン!」ときいちゃん

「ミカンで勇気づけたいワン!」ときいちゃん