短編ムービーで文科大臣賞 那賀高放送部
鹿児島県の志布志市で今月開かれた「第30回国民文化祭かごしま2015志エッセイフェスティバル」の志ショートムービーコンテスト自由動画部門で、県立那賀高校(岩出市高塚、山口薫校長)の放送部が文部科学大臣賞を受賞した。3年の堀川三菜美部長(17)は「みんなで切磋琢磨して作り上げた作品。受賞できてうれしい。和歌山の魅力を広げることができてよかった」と話している。
受賞作品は「終着駅」。和歌山市加太を舞台に、幼なじみの男女のやりとりを通して「ふるさと」の大切さを表現している。顧問の茂田美珠穂さんによると、同作品は「部員の思い入れがとても強い作品」だといい、ラジオドラマにスチール(制止)画像を付けた既存の作品を、ことし2月に動画として作り直し、4月末に応募した。
10月ごろに上位10作品に選出されたという通知があり、表彰式に出席。応募のほとんどが一般による作品で、同部門ででも唯一の高校生作品として、発表の際はステージに登壇。同校の作品の受賞が発表され、講評では「短編小説のようにイメージの湧く日本人らしい作品。ショートムービーの可能性を感じた」と高い評価を受けた。
21、22日には、鳥取県で開かれた近畿高校総合文化祭に出場。3年生にとってはこれが最後の大会となった。1年生の柴野遼さん(15)は「後輩に優しく、頼りがいのある先輩で、作品も素晴らしい。先輩に教わったことを生かし、来年のNHK杯全国放送コンテスト和歌山大会で5冠達成(ことしは4冠)を目指して僕たちも頑張りたい」と話していた。
放送部の部員は次の皆さん。
顧問=茂田美珠穂▽部長=堀川三菜美▽副部長=宮﨑淳也、門阪僚太、尾﨑晴、井上裕惠、久保睦美、森本あずさ(以上3年)、中尾幸太、柴野遼、佐本拓海、森宏太、宮井菜月(以上1年)