女性美を和紙と墨で 峯岸アキ子さん個展
和歌山市の画家・峯岸アキ子さん(69)の個展「和紙と墨のスケッチ」が7日まで、同市広道のギャラリーTBで開かれている。
峯岸さんは県美術家協会会員で、県展招待作家。絵画教室アトリエMを主宰している。和歌山裸婦の会「紀の会」事務局を務め、平成14年2月から毎月1度、デッサン教室を開いてきた。
これまで油彩画が多かったが、墨と和紙の表現に初挑戦。地元での個展開催は6年ぶりで、峯岸さんは「ほとんど一気に描き上げました。作品は少しもの足りなさもありますが、人物スケッチの集大成のようなものです」と笑顔で話している。
会場には和紙と墨をベースにインクやジェッソ、パステル、アクリルなどを使い、エアブラシやコラージュなどの混合技法で表現した裸婦の作品約30点が並ぶ。
和紙の凹凸や墨のにじみを生かし、女性ならではの柔らかい丸みや、躍動する女性の身体美を流線的に表現。内面世界までを叙情的に美しく描いている。
かつては人の体の動きを基本から学ぶため自らフラメンコを習い、何度も舞台に通って研究を重ねたことも。「好きだった墨と和紙で、思い切って〝ぶっつけ本番〟。女性の『ありのまま』の姿を描きました。見た方に自由に感じてもらえたら」と話している。
午前10時から午後5時まで。問い合わせは峯岸さん(℡090・9888・2929)。