魚住さん初のCDリリース 音楽活動30年超

和歌山市のミュージシャン、魚住弘樹さん(51)が初のCD「REBIRTH(リバース)」をリリースした。音楽活動を始めて30年以上、クラブやラウンジで20年以上弾き語りを続け、さまざまなアーティストにも楽曲を提供してきた魚住さんだが、意外にもCD化は初めて。「出会いがつながり形になった一枚。何かを感じたり、共感してもらえるとうれしい」と話している。

昨年の夏、魚住さんは歌手の大澤誉志幸(よしゆき)をゲストに迎えたライブを同市で開催。そのバックメンバー、青木庸和氏との出会いをきっかけにCD化が実現し、大澤ゆかりの名古屋のスタジオでレコーディングを行った。

CDには自身が作詞・作曲した3曲を収録。別れの傷心を歌ったレゲエ調の「Broken my heart」や、遠く離れた恋人同士の恋愛をつづったバラード「どんなに君を…」。中でも「ぬくもりを伝えたくて」は、22歳の一人娘への思いを込めた曲で、これまでのライブでもアレンジを変えて歌ってきた。メッセージ性のある歌詞と優しい歌声に、会場では涙する女性の姿もあったという。

魚住さんは15歳でバンド活動をスタート。舞台の道に進み、17歳で小椋佳さん監修の音楽ミュージカルに出演した経験もある。和歌山市内にあった伝説のライブハウス「CAVERN CLUB」のレギュラーメンバーを経て、40歳からカラオケやギター教室の講師を務め、11年間で約600人を指導。同市でBOROをゲストに迎えたワンマンライブを開き、企業の社歌なども手掛けてきた。

何より、言葉や気持ちを伝えることを大切に、音楽を届けてきたという魚住さんは「自分にとって大きな節目。また一つ違うドアを開け、新しいことが始まった感じです。ぜひたくさんの方に聴いてもらいたい」と思いを新たにしている。

来月からJOYSOUNDでカラオケ配信。CDは1000円(税込み)。HITSイシイ、イオンモール和歌山の島村楽器、ウェブサイトで販売。

CDを手に魚住さん

CDを手に魚住さん