粉河の魅力を発信 22日~とんまか雛通り

紀の川市粉河の粉河寺、古民家山﨑邸などの歴史的な建物や地域の商店街にひな人形を飾る「粉河とんまか雛通り」(実行委員会主催、児玉かよ子委員長)が22日から始まる。開催に向け、実行委のメンバーは着々と準備。3月31日までの期間中、さまざまな催しも計画されている。

実行委は、地元にゆかりのある男女19人で構成。粉河のまちににぎわいを取り戻し、同市文化協会粉河支部が主催する「紀の川流し雛」を盛り上げ、継承していこうと、昨年に続いて2回目の開催となる。

実行委は昨年から11回もの会議を開き、今回初めての取り組みとなる催しも計画。地域の協力の下に、ひな人形の展示場所を約10カ所増やしたり、小雨の降る中、とんまか通り沿道にイベントをPRするのぼりを立てたりするなど、準備を進めている。

イベントでは「紀の川流し雛」と連携し、西国第三番札所の粉河寺や粉河産土神社、紀州藩鷹狩り役人餌差の住宅・旧南丘家住宅などの歴史的な建物の他、商店街沿いの店舗など約60カ所にひな人形を展示。今回新たに、期間中の毎週土曜日と3月3日に、大門前の建物で「水引幕」「行燈幕」「傘幕」のだんじり幕を飾り、紀州三大祭の一つ「粉河祭」の魅力を紹介する。

12日は、NPO法人紀州粉河まちづくり塾と共催し、粉河高校生らのガイドを受けながら街中を散策する「ブラブラ散歩」、19日には、同市商工会館で絵手紙コンクールの作品表彰式を行う。

実行委は「粉河の足元にある宝物の再発見と魅力を発信していきたい。にぎわいを取り戻すきっかけになれば」と話している。午前10時から午後4時まで。問い合わせは実行委(℡0736・73・2246)。

「にぎわいを取り戻したい」と実行委の皆さん

「にぎわいを取り戻したい」と実行委の皆さん