上質な和歌山エキ ミオ3月リニューアル
JR和歌山駅ビルにある「和歌山ミオ」が3月18日、リニューアルオープンする。1月末に営業終了した「ジョワ専門店」を「ミオ北館」として装い新たにオープンさせるとともに、本館1階も一新。北館は「大人 たのしむ 上質な 和歌山エキ」をコンセプトに、輸入食品店、滞留型カフェ、生活雑貨店など、20店舗中9店舗が新規出店する。
和歌山ミオを運営する和歌山ステーションビルディングによると、売上高は平成22年の開業当初から毎年約30億円とコンスタントに伸ばしていたが、イオンモール和歌山が開業した26年度は前年度比15%(4億円)減の27億2400万円と落ち込み、27年度も同程度の減少で推移している。
そこで、別会社が運営し、空き区画が目立っていたジョワ専門店を和歌山ステーションビルディングが運営主体となってミオ北館とするとともに、駅ビルのミオ1階も開業以来初の大改装を行い、競争力を高める。
また近鉄百貨店と連携した共同販促、駐車場サービス拡大なども行い、駅周辺の活性化を図る。
本館1階には「黒潮市場」が新規出店し、県推奨の「プレミア和歌山」を取り扱うなど、県の玄関口である同駅で地場産品をアピール。また、フードアナリスト・新古祐子さんがプロデュースする食品セレクトショップ「リージョンスタイル」が3月1日に先行オープンする。
タリーズコーヒーは増床改装し、カネ上(しらす、佃煮)、「梅のこさき」(梅干し)、タピオカベリーズ(タピオカドリンク、クレープ)は移転改装する。
和歌山ステーションビルディングの藪章代社長は「ネット通販などが進展する中、〝ここでしか手に入らない〟〝ここでしか体験できない〟価値を提供できなければリアル店舗まで足を運んでもらえない。今回のリニューアルによって『コト消費』につながる店舗や、和歌山ならではの商材を扱うショップなどを集積することができた。駅周辺の活性化の足がかりになれば」と話している。
オープン当日には開業セレモニーを予定している。
北館1・2階のテナントは次の通り(5階飲食店は入れ替えなし)。
【新規】プラスワン(靴・時計修理、合鍵作成)▽ブルーブルーエ(生活・服飾雑貨)▽アイプリモ(ブライダルジュエリー)▽カルディコーヒーファーム(輸入食品、飲料)▽ボタニカ(生活雑貨、観葉植物)▽ベル&ソファ(靴、革製品)=県初=▽ニットソーイングクラブ(洋裁教室)▽ジェネレル(婦人用品)=県初=▽パンドラハウス(手芸・裁縫用品)=県初=
【ミオから移転・改装】帽子屋kizuna(帽子)▽キミノーカ(ジェラート)▽ナチュラルガーデン(リラクゼーション、健康食品)▽モニック(服飾雑貨)▽ストロベリーフィールズ(婦人用品)▽マルルバイソノヤ(同)