みたらし豆乳プリンV キクラゲ料理コン
和歌山県産のキクラゲを使ったオリジナル料理のコンテストが2月28日、和歌山市内で開かれ、海南市の会社員・西原有紀さん(32)が考案した「きくらげのみたらし豆乳プリン」が優勝した。西原さんは「自信がなかったのでビックリ。キクラゲは意外とスイーツでもいけるんだと思いました。豊富な栄養素を簡単に取れる魅力的な食材だと思います」と喜びいっぱいに話した。
社会福祉法人つわぶき会(岩橋秀樹理事長)が主催。同会が運営する障害者福祉施設「綜成苑」では、利用者が栽培したキクラゲを「アラゲちゃんカンソウきくらげ」として市内で販売しており、より多くの人に食べてもらいたいと初めてコンテストを企画した。
審査は、美園町のみその商店街内にあるフリースペース「T―LABO」で行われ、応募のあった約50点から、コストやアイデア、見た目などの点で書類審査を通過した10人が参加。料理のレシピを紹介しながら工夫点などをプレゼンテーションし、飲食店経営者ら5人が試食して選んだ。
優勝した西原さんのプリンは、キクラゲに多く含まれ女性にとって不足しがちな鉄分と、豆乳が持つ美肌効果に着目。同時においしく取れないかと、意外性と斬新さを意識して考えたという。キクラゲのコリコリとした食感と、滑らかな豆乳プリンが組み合わさった斬新なメニューで、みたらしのタレをかけ、きな粉をまぶしている。
西原さんには岩橋理事長から賞金3万円と副賞が贈られた。
審査に当たった㈱中心屋の斎藤忠孝代表取締役は「本来脇役のキクラゲにしっかりと光が当てられ、どれも甲乙つけがたい内容だった」と総評。「施設の皆さんが汗を流して栽培したキクラゲが、今後も一層広まれば」と期待した。
この他、宇都宮病院の宇都宮越子理事らがキクラゲの効用を紹介する講演会もあった。
入賞者は次の皆さん。
【準優勝】川端美保「きくらげ入り蒸し巾着」【中心屋賞】増田佐和子「フォンダン肉みそコロッケ」▽佐藤亜里沙「きくらげのとん平焼き」▽柴野好昭「木耳たちの葱味噌田楽」▽柴友加里「きくらげ餅とつみれの吸物」