デュプロ精工が紀の川市に新工場建設へ
デジタル印刷機などの開発・製造を手掛けるデュプロ精工㈱(紀の川市上田井、池田弘樹社長)が本社工場の増設を決め、県、同市との立地協定の調印式が24日、同市役所で行われた。
同社は多機能断裁機、事務用省力化機器など紙に関係する幅広い製品を扱い、工場の増設は既存製品の需要増加への対応と、今後投入予定の新機種の生産体制を構築するため。
新工場は現工場の隣に約5億2000万円(土地代除く)を投じて建設し、3年間で正社員16人、非正社員11人の新規地元雇用を予定。平成29年5月の操業開始を目指している。
調印式には、室谷匡利那賀振興局長と中村愼司市長、池田社長が出席し、協定書に署名した。
中村市長は「デュプロ精工には小中学校に印刷機器などを寄贈していただいており、ありがたい」と感謝のあいさつ。池田社長は「海外向けにはクリスマスカードなどを裁断する機械の需要がある。今後は再生紙を作る機械の導入も考えており、新工場で増産、開発を進める。設立以来、地元志向で取り組んできたが、会社は人材が全て。人材を集めるという点で県、市にご協力いただきたい」と話し、室谷局長は「紀の川市にとっても大きな利益があると期待している。社の発展を祈念するとともにできる限り協力したい」と応じていた。