吉宗ブーム起こそう 和歌山市が取り組み

大河ドラマでブームの戦国武将・真田幸村に続けとばかりに、和歌山市では、将軍就任300周年を迎えた徳川吉宗に関する取り組みやイベントが目白押しとなっている。

花見シーズンを迎え、約600本の桜が咲き誇る和歌山城では10日までの土曜と日曜、市観光キャラクター「吉宗くん」が和歌山公園内を回り、観光客らと記念撮影に応じる。時間は不定期。

2日には、吉宗にちなんだデザインの顔出しパネルが、大手門、西の丸広場、旧土産品センター跡地の3カ所に設置された。馬に乗った吉宗など3種類のパターンとなっている。

博物館で特別展
市立博物館(湊本町)では16日から5月29日まで、同館2階の特別展示室で春季特別陳列「徳川吉宗と紀州の明君」と銘打った展示を開催。吉宗の肖像画や黒印状などのゆかりの品とともに、紀州藩で明君と呼ばれる藩祖・頼宣や9代藩主・治貞らに関する資料約120点を見ることができる。

館内では関連イベントとして講演会を開催。24日午後2時からは「将軍徳川吉宗の改革政治」をテーマに関西大学の小倉宗准教授が、5月14日午後2時からは「紀州藩の明君」をテーマに同館の佐藤顕学芸員がそれぞれ話す。4月23日、5月28日の午後1時からは展示解説も行われる。

入館料は一般100円、高校生以下無料。団体など各種割り引きあり。5月17~22日は、国際博物館の日にちなみ無料。問い合わせは同館(℡073・423・0003)。

吉宗くんと一緒に記念撮影(和歌山市提供)

吉宗くんと一緒に記念撮影(和歌山市提供)