全国2大会で3人入賞 北高レスリング部
県立和歌山北高校レスリング部の選手3人が2つの全国大会で入賞した。東京で今月行われた平成28年度ジュニアクイーンズカップ選手権大会では、カデットの部52㌔級で1年の三輪柚奈さん(15)が3位入賞。3月に新潟市で行われた27年度風間杯第59回全国高校選抜大会では、個人対抗戦74㌔級で柚奈さんの兄・3年の三輪優翔君(17)が優勝、同84㌔級で3年の辻大成君(17)が3位に輝いた。
柚奈さんは初戦、佐々木悠貴選手(レッドブル・レスリングクラブ)にバックを取られるが、相手の足に食らいつくハイクラッチなどで5―2で勝利。2回戦は永井美凪選手(高田道場湘南)を、3回戦では丸田紗加選手(釜利谷)を、いずれも相手から一定ポイントを奪うテクニカルフォール(TF)で下したが、準決勝で対戦した五十嵐彩季選手(星城)にTFで敗れ、3位だった。
優翔君はシードで2回戦から登場し、二上英久選手(東八千代松陰)をTFで下した。3回戦の内山皓太選手(霞ヶ浦)にはウィンガータックルなどを駆使して4―0で勝利。準々決勝の嶋江健太選手(鳥栖工業)にはTFで勝ち、準決勝の藤田大貴選手(いなべ総合学園)からはタックルや押し出しで3ポイントを獲得。決勝では喜多佳佑選手(金沢北陵)をフォールし、優勝を勝ち取った。
辻君も2回戦からの出場。初戦は望月龍太選手(飛龍高)を片足タックルとグラウンド(寝技)で3―0で勝利。3回戦は木下雅也選手(敦賀気比)をTFで下し、準々決勝も今野港斗選手(山形市立商業)にTFで勝利した。勢いに乗って迎えた準決勝だったが、石黒隼士選手(花咲徳栄)になかなか攻め込めず、8―0で敗れた。
柚奈さんは「年上の選手が多くて緊張した。実力を出し切って3位になれてよかった。次は優勝したい」と次回の目標を語った。辻君は「準決勝は1年生が相手で、自分の方が年上なので頑張ろうと全力を出したが、勝てなかった」と悔しさをにじませた。
今回初めて74㌔級に挑戦した優翔君は「今まで66㌔級だったので、体や力の差が大きいのではないかと思って緊張した。その差をどう攻略するか考えた中で優勝できたのでうれしい」と話した。