県教委の2人選抜 ソフトテニス日本代表
県教育委員会スポーツ課の職員、増田健人さん(25)と桂拓也さん(24)の2人は、11月に開かれる「第8回アジアソフトテニス選手権」に出場する日本代表入りを決めており、国際舞台での活躍が期待されている。
増田さんは、5月14、15日に奈良県立明日香庭球場で行われた第23回全日本シングルス選手権大会で優勝。全国から集まった強豪287人による激戦を勝ち上がり、決勝ではNTT西日本広島の長江光一選手を相手に第7セットまでもつれ込む接戦となり、最終セットを奪って4―3で勝利した。
桂さんは、昨年度に好成績を残した選手が集まる全日本ナショナルチームのメンバーに選ばれ、強化合宿を経てアジア選手権の日本代表に選ばれた。
2人は国体などの大会を目指す県の青年男子チームに所属。県庁職員や教員、学生、県内の社会人などと共に練習に取り組んでいる。
現在、同チームは和歌山信愛高校のテニスコート(和歌山市頭陀寺)で週4~5日ほど練習しており、県のジュニア選手育成事業として約40人の小中学生も指導している。
アジア選手権は11月17~20日の4日間、千葉県のフクダ電子ヒルスコートで開催。アジアには韓国をはじめソフトテニスの強豪国が多く、ハイレベルな戦いが展開される。
7月からはシーズンを迎え、7月16、17日にある第70回西日本選手権大会をはじめ、岩手県で行われる国体の予選などもあり、11月のアジア選手権までは大会が目白押し。
桂さんは、自己管理をしつつアジア選手権に向けて調子を上げていきたいとし、増田さんも仕事の合間を縫って練習に励む。
アジア選手権について増田さんは「日本開催なので、日本の人がたくさん応援に来てくれると思う。それに応えられるように優勝を目指したい」。桂さんは「日本で開催する国際大会に出られるのはなかなかないこと。応援に応えられるよう、日本の強さを見せていきたい」と意気込む。
県教委スポーツ課競技力向上推進班主査で県チームコーチの玉井俊充さんは「チームから2人同時にアジアに行くのは初めて。国体も頑張って、それから気持ちを切り替えて日本代表として頑張ってほしい」と期待を寄せている。