10代の投票率を日本一に 和歌山リア10PJ

 新たに有権者となった県内の10代の投票率を日本一にしようと、若者らでつくる団体「和歌山リア10(じゅう)プロジェクト」(小幡和輝代表)は、若者に政治への関心を高めてもらうため、独自の視点でPR活動に奮闘している。参院選の10代投票率を向上させ、他の年代への波及と、投票率全体の底上げを図る。

 現実の生活が充実していることを意味する「リア充」と、有権者として新たな社会との接点を持った10代による、和歌山の若者のリアルを充実させる取り組みを重ね合わせた。

 同団体は25日、和歌山市木広のふれ愛センターで、17歳(高校生)から21歳(大学生)までの若者5人による活動第1弾の座談会を開催。若者たちが感じている政治への率直な意見が続出した。

 政治家のイメージに関しては、前東京都知事が政治資金の公私混同問題で辞職したニュースを挙げ、「意味のある辞職ならいいが、辞めたらいいみたいなところが嫌」と素直な思いが語られた。

 学業としての政治経済については「暗記する教科だったという印象。受験のための勉強ではなく、今の社会とつながっていると感じられていれば、学び方も変わっていたかも」などと振り返った。

 議論は、動画配信サイト「Twit Casting(通称=ツイキャス)」で生配信。告知は、開始5分前にツイッターでしただけだったが、約70人が閲覧した。視聴者からは「10代のイベント素晴らしい」「配信ありがとう」などの好意的なコメントが寄せられた。

ホームページも開設 ハッシュタグ投稿を

 同団体はこの日、若者が選挙についてのコメントを投稿して投票率向上の機運醸成を図る啓発ホームページ(http://ria10wakayama.org/)も開設。ツイッターで検索できるハッシュタグ(#)「#和歌山の10代投票率を日本一にしよう」を付けて、投票の完了などを投稿するよう呼び掛けている。

 和歌山大学3回生の小幡代表(21)は「まずは和歌山で政治への関心を高め、全国に盛り上がりが波及していけば」と話している。

議論の様子をインターネットで生配信した参加者ら

議論の様子をインターネットで生配信した参加者ら