若者目線で投票啓発 リア10PJポスター
10日投開票の参院選に向けて、県内の10代投票率を日本一にしようと活動している団体「和歌山リア10(じゅう)プロジェクト」(小幡和輝代表)は、第2弾の取り組みとして、投票啓発のポスター約40種類を作製、公開した。誰でも自由に印刷して使えるようにテンプレートを作成し、利用を呼び掛けている。
「リア10」とは、「リアルの生活が充実している」ことを意味するネット用語と、10代の選挙への関心が高まる願いを重ね合わせている。第1弾の取り組みは、6月24日に行った若者の選挙に関する座談会をインターネット配信した。
作製したポスターには、若者目線のキャッチコピーを付けた。「学級委員長を決める時に半分欠席したらヤバくない?」「和歌山のセンターを決める選挙です」「CD買わなくても投票できます」「徳川吉宗が、18歳だったら投票してると思う」「選挙は同窓会でもある」など、ユーモアを織り交ぜ、笑えるひと言や共感しやすい内容になっている。公開から3日間で約20万件の閲覧があったという。
小幡代表(21)は「『みんな選挙に行ってるなあ。自分も行こうか』という空気感を作ることを目指します」と10代投票率アップへの意欲を話している。
部活帰りに投票も
県選挙管理員会によると、期日前投票が始まった6月23日から7月3日までの11日間の期日前投票者数は、平成25年の前回参院選(10日間)の1・46倍の6万8629人。
県都の和歌山市では3日現在、前回より9361人多い2万3601人。年齢別の集計は出しておらず、10代の投票数は不明だが、夕方の部活帰りに期日前投票所に制服姿で訪れる高校生の姿も見られているという。
選挙戦も終盤に入り、さらなる選挙ムードの高まりとともに、投票率アップが期待される。