災害時に情報発信 海南市とWBSが協定
海南市と㈱和歌山放送(和歌山市湊本町)は4日、災害時にラジオで被害などの情報を放送することで協力する協定を締結した。
同協定により、災害時に和歌山放送は市の要請に基づき、水道・電気・電話などのライフラインの被害に関する情報や、食糧などの物資供給に関する情報などを放送する。また、災害発生時に市町村が開設できる臨時のFM放送局の設置や運用面でもサポートする。
締結式は海南市役所で行われ、神出政巳市長、和歌山放送の中島章雄社長が出席。協定書にサインを交わした神出市長は「大災害発生時、停電が起きたときにはラジオが有用な情報伝達手段となるので、協定を大変心強く思っている」と感謝を伝え、中島社長は「災害発生時は乾電池とラジオが重要となる。普段聞き慣れた声での呼び掛けが、困難な状況に折れそうな心を支えるといわれているので、できる限りの協力をしたい」と応じていた。
和歌山放送は、南海トラフ地震の津波などで沿岸部のAM通信所が被災する事態に備え、放送を継続するためのFM補完中継局を山間部3カ所に設置。その一つは海南市の岩屋山にあり、5月30日からFMでも放送を開始している。