鶴保さん大差で4選 参院選和歌山選挙区

アベノミクスや安保関連法、改憲の是非などが問われた第24回参院選は10日に投票、即日開票され、和歌山選挙区は自民現職の鶴保庸介さん(49)=公明推薦=が、事実上の野党統一候補で無所属新人の由良登信さん(64)=共産・社民・生活推薦=と幸福実現新人の西本篤さん(46)を抑え、4選を決めた。全国的にも与党が改選過半数を確保し、安定政権に弾みをつけた。

鶴保さんは、政権与党の自民・公明の強固な組織の支援を受け、事業所回りや個人演説会の開催などで細かく県内を駆け回り、支持を固めながら安定した戦いを展開した。5月に立候補を表明し、短期決戦となった由良さんは、安保法制に反対する市民連合の後押しで、選挙戦終盤にかけて現政権への批判票を取り込み、追い上げたが、現職の牙城は崩せなかった。西本さんは、支持母体である幸福の科学の会員らのバックアップを受け、精力的に街宣活動を展開したが、得票は伸び悩んだ。

人口減少や少子高齢化など喫緊の課題を抱える県の活性化は、鶴保さんの政治手腕に託される。

支持者らと勝利を喜ぶ鶴保さん

支持者らと勝利を喜ぶ鶴保さん