エイサー太鼓も響く 和歌浦天神祭にぎわう

和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮で24、25の両日、「天神祭」が行われた。ことしは、ふるさとの夏祭りを盛り上げようと、地元の北畑充香さん(43)と同宮、露店を出す和歌山移動店舗協同組合が協力し、近隣の小中学校の児童や生徒に金券を配布。夏休みに入ったばかりの子どもたちが浴衣姿などで大勢訪れ、楽しい思い出をつくった。

25日の本祭りの夜店では、例年より10店ほど多い約30店がずらり。たこ焼きやクレープ、輪投げなどを目当てに、子どもたちが列を作っていた。階段前では沖縄の伝統文化であるエイサー太鼓や琉球舞踊が披露され、力強い太鼓の音が響いた。

罪や疫病を払い、夏を健康に過ごせるよう祈る神事、夏越大祓(なごしのおおはらえ)・茅の輪くぐりもあり、神楽殿では詩舞や日本民謡、詩吟などが奉納された。

以前は和歌浦に住んでいたという、浜宮小学校5年生の土井彩乃さん(10)は「毎年来るお祭りなので、楽しみにしていた。太鼓は迫力があってすごかった」とにっこり。

和歌浦天満宮の小板政男宮司(76)は「ふるさとの祭りは、まさに日本の心。子どもたちが大きくなっても、心の中に一生の思い出となって残れば。そういうものを伝承していくのが、われわれの役目」と見守っていた。

北畑さんは「子どもたちがたくさん来てくれたようで良かった。祭りの活気が続くよう、また来年に向けて取り組んでいきたい」と話していた。

力強いエイサー太鼓も披露された

力強いエイサー太鼓も披露された