頂点へ闘志燃やす 西和中相撲部が全国へ
和歌山市立西和中学校相撲部が20、21日、第46回全国中学校相撲選手権大会(石川県、津幡運動公園体育館特設相撲場)に出場する。7月23日に県営相撲競技場(同市有田屋町)で開かれた県予選では団体戦で優勝し、個人戦でも2人が全国の切符を勝ち取った。県予選個人1位の花田秀虎君(15)は「目標は全中横綱。中学最後の大会を最高の結果で飾りたい」と全国制覇へ闘志を燃やしている。
西和中は昨年も全国大会に出場し、下級生中心のチームで臨んだが、決勝トーナメント1回戦で敗れた。当時のメンバーが多く残る現チームは実力者がそろっており、雪辱の全国制覇を見据える。
部員は7人。他部と兼部している部員もおり、5人で活動することも多い。指導するのは、顧問の秋田祥子さんとコーチの高木大幹さん(24)。技術指導を担当する高木コーチは同中OB。県立和歌山商業高、立命館大を経て昨年5月に着任した。豊富な相撲経験を生かし、普段から選手と取り組みを重ねるなど、情熱的な指導でチームを強化している。
県を代表して個人戦に出場するのは、共に3年生の花田君と加藤諒君(15)。県王者として期待がかかる花田君は小学2年から柔道を始め、将来は角界入りを目指している。先日死去した昭和の大横綱・千代の富士に憧れ、「夢は横綱になること」と語る。
団体戦に出場するのは、花田君、加藤君と、藤井聡一郎君(15)、三崎新太郎君(14)、前陽太君(13)の計5人。
練習は毎日、県営相撲場で3時間程度汗を流す。年間を通じて5回程度の合宿を実施し、一人ひとりが体力強化に努めてきた。中には、1年間で体重が約30㌔増えた選手もいるという。
高木コーチは「勝つことに加え、礼儀やマナーなどの習得にも力を入れています。ことしは特に力のあるチーム。団体優勝を目指します」と決意を語った。