防災テロを警戒 海南署が啓発の絵人形
防災意識の高揚などを目的に海南署(島泰弘署長)は、海南市名高のJR海南駅中2階スペースで、東北や熊本の震災での警察活動を記録した写真を展示している。さらに、テロへの警戒を呼び掛ける絵人形1体も設置中。31日まで。
東日本大震災以降、県警は平成24年4月から毎月5日を「災害に備える日」と定め、各署で訓練や啓発活動を実施。帰省の利用者が増える時季を見込み、同駅の協力を得て、改札口とホームの途中にある同スペースでの展示が決まった。
写真は、県警本部警備課が保管する熊本地震や東日本大震災、紀伊半島大水害などでの警察の活動を収めた約70枚を2回に分けて展示。絵人形(縦180㌢、横90㌢)は、同署警備課の手作りで、警棒を手にする男性警察官の絵に「テロ特別警戒中!」の文字が添えられている。
同課の永濱靖彦課長は「写真を通して防災意識を高めてもらい、いざというときに備えてほしい。テロも、いつ日本がターゲットになるか分からない。不審な荷物などは触らず、駅員や署員に通報してもらいたい」と呼び掛けている。