地域で守る伝統  岡崎団七踊り披露

県指定の無形文化財「岡崎団七踊り」を踊る納涼おさらい会が14日、和歌山市西の西熊野神社で開かれ、岡崎団七踊り保存会(西谷暢浩会長)や地元小学生らが参加した。

踊りは江戸時代、父親を代官「志賀の団七」に殺された姉妹が団七を倒すあだ討ちの物語をベースに作られた。江戸時代中ごろから受け継がれる伝統の踊りで、昭和34年に県の無形文化財に指定された。

姉妹が鎖鎌となぎなたの練習に励む場面を演じる「さらし踊り」と「なぎなた踊り」、あだ討ちの場面を表現した「団七踊り」の3部からなる。踊り手はやぐらの周りを囲み、緩やかなテンポのはやしに合わせて踊った。

妹役で踊った岡崎小学校5年生の前田美桜さん(11)、小谷貞亜良さん(10)、坂口璃桜さん(10)は「衣装が暑くて大変だったけど、練習した分うまく踊れたと思う」と成果を発揮できた様子。西谷会長(79)は「踊りを通じてみんなが集まり、交流することで地域が一つになれたら」と話した。

衣装をまとい踊る小学生ら

衣装をまとい踊る小学生ら