気象予報士の正木さん講演 高齢者福祉大会
平成28年度和歌山市高齢者保健福祉振興大会が2日、市民会館で開かれ、市内の老人クラブ関係者ら135人が集い、功労者への表彰や健康意識を高める講演などが行われた。
市、市老人クラブ連合会が主催。表彰では、地域奉仕活動などに積極的な高齢者(模範老人)や退任する老人クラブ役員らに対し、尾花正啓市長や市社会福祉協議会の津田幸会長らから表彰状が手渡され、会場の参加者から大きな拍手が送られた。
記念講演の講師は朝日放送のお天気キャスターとして知られる気象予報士の正木明さん(55)が登場し、天気が体調に及ぼす影響などについて話した。
正木さんによると、ことし6~8月の近畿地方は平均気温が例年より0・6度高く、9月以降も厳しい残暑が予想されるという。秋の天気については「長雨の後に秋晴れが訪れ、気圧が大きく変わるなど、体に対する影響が大きい」と強調。気圧が高くなると血圧が上昇し、低くなると下がる傾向があるとし、注意を呼び掛けた。
多発している熱中症については、最近は屋内での発症が多い傾向を指摘。原因として、行き過ぎた節約による冷房機器の不使用や水分補給の不足を挙げた。
また、健康維持のために心掛けるべきこととして、必要以上に衣替えを意識しないことや自分の体力を過信しないことの2点を訴えた。
参加した市内の木野利屯さん(73)は「テレビでも見る機会はある方ですが、実際に話を聴いて大変参考になりました」と話していた。