磯の浦を美しく サーファーらクリーン活動

県サーフィン連盟(梅本利樹会長)は4日、関西屈指のサーフィンスポット、和歌山市の磯の浦海岸で「第24回エコ&サーフ磯の浦ビーチクリーンフェスタ2016」を開き、約1800人のサーファーたちが約1㌔の浜辺を美しくした。

荒く波が立つことから多くのサーファーが訪れる同海岸では平成4年ごろ、消波ブロックで波を穏やかにし、海水浴客を中心に呼び込もうとする地元住民らの働き掛けがあった。危機感を募らせた梅本会長らが、接しづらいイメージを持たれがちなサーファーや、サーフィン競技への理解促進を願って始めた清掃活動が「クリーンフェスタ」のきっかけ。今では24年目を迎える恒例の活動となっている。

午前8時に梅本会長(56)が拡声器で「ビーチクリーンを行います」と呼び掛けると、サーファーたちは海から上がり、海岸のごみを拾い始め、約40分で約10㌧を回収した。

梅本会長によると、個人スポーツのサーフィンを海でめいめい楽しんでいる中、全員が呼び掛けに応じて清掃に取り組む例は全国的にもまれだという。

同連盟の社会奉仕活動に対しては、昨年秋に「緑綬褒章」が贈られている。梅本会長は「皆さんの力で頂いた賞。サーファーであることに誇りを持ち、高い意識を持って活動しながら、サーフィンを楽しんでいきたい」と話していた。

海岸を清掃するサーファーら

海岸を清掃するサーファーら