高齢者施設の火災防げ 和歌山市が総合訓練
平成18年に長崎県大村市で7人が死亡した高齢者福祉施設の火災を契機に、和歌山市消防局が独自に制定している高齢者等防火推進週間(15~21日)に合わせて、同消防は15日、同市西田井の介護付有料老人ホームきらら誠佑で総合消防訓練を実施し、同消防や施設職員ら約100人が参加して、避難行動や救助活動の連携を確認した。
訓練は、施設1階厨房から出火し、初期消火を試みるも延焼したと想定。火災通報装置からの通報により高所救助車やはしご車など7台が駆け付け、3階や4階屋上に避難したと想定した入居者役を救出した。
講評で馬場克章指令統括監は「施設の方には、消防設備をよく理解していただき、落ち着いて、安全に、確実な対応をお願いします」と呼び掛けた。誠佑記念病院の友渕佳明院長は「施設内には、歩くことができる人も寝たきりの人もいるので、柔軟に対応できるように準備したい」と話していた。