早田さん、田中選手に県スポーツ栄誉賞授与
県は23日、リオデジャネイロ五輪の体操男子団体で金メダルを獲得した和歌山市出身の田中佑典選手(26)と、東京五輪金メダリストで、県体操界の発展に貢献した田辺市出身の早田卓次さん(75)にスポーツ栄誉賞を贈った。また、ロンドン五輪に3きょうだいそろって史上初の出場を果たした佑典さんと兄の和仁さん(31)、姉の理恵さん(29)の田中3きょうだいに知事特別表彰を贈った。
県スポーツ栄誉賞は、功績が極めて著しい個人や団体に贈られる県のスポーツ賞では最高位の賞。今回を含め受賞者は9人となった。
授与式は23日、県庁正庁で行われ、仁坂吉伸知事は「県民に勇気と感動を与えてくれました」と式辞。表彰状を受け取った早田さんは「75年間体操を中心に歩んできた人生の中で、郷里から認めていただき、これほどうれしいことはない。2020年の東京五輪に向け、県から一人でも多く活躍できるよう、私も手助けしたい」と感謝し、佑典さんは「引き続き選手として競技に専念し、東京五輪に向けて、日本の体操界やスポーツ界、和歌山県を盛り上げていきたい」と意欲を話した。
式典後に開かれた記者会見で、和仁さんは「これからは指導者として和歌山市に体操教室をつくり、貢献・恩返しをしていきたい」と今後の展望を明らかにし、理恵さんは「たくさんの方に支えてもらったこれまでの人生。今後もスポーツに関わりながら、東京五輪に向けても県の選手をサポートできれば」と思いを語った。