ナカオさんの作品が1位 わかやま絵本大賞
読者の投票で選ぶ「第4回わかやま絵本大賞2016」の表彰式がこのほど行われ、1位に選ばれた『いってらっしゃいうんちくん』の作者、絵本作家のナカオマサトシさん(田辺市出身)、イラストレーターのイヌイマサノリさん、出版元の㈱ひさかたチャイルドの佐藤力編集長が表彰を受けた。
今回の投票は7~8月に実施され、ノミネート10作の中から、同作が接戦を制して1位に。表彰式は和歌山市毛見の和歌山マリーナシティで開催されたリビングフェスタ(和歌山リビング新聞社主催)内で行われ、3人はステージで同社の西田弘社長から賞状を受け取った。
佐藤編集長は「自分たちは絵本を作るのが仕事です。和歌山の皆さん、たくさん投票してくれてありがとうございます」と会場の子どもや保護者に向けてあいさつした。
ステージではナカオさんによる絵本の読み聞かせや、イヌイさんとナカオさんが即興で絵本を作るパフォーマンスが行われ、ナカオさんは子どもたちから好きな動物や場所などを聞いて話の中に次々と登場させ、イヌイさんは展開するストーリーに合わせてその場で絵を描いていった。
表彰式の後はサイン会が開かれ、親子連れらが絵本を手に詰め掛けた。
ナカオさんは「地元の人にも作品を知ってもらいたくて、ノミネートを機に広める活動をしていたら1位になった。書店でのイベントも増えて、お客さんに読んでもらう機会も増えたので、今はすごく幸せ。1人でも多くの人に絵本をもっと知ってもらいたい」と話していた。
ナカオさんは11月にも新作を発刊する予定。