乾物でイタリアン 海南下津高でプロが実習

乾物を使った調理実習が24日、海南市立海南下津高校(柳和希校長)であり、食物科の3年生29人は干しシイタケや麩(ふ)を使ったイタリア風の料理に挑戦した。

講師は日本かんぶつ協会が創設した資格「かんぶつマエストロ」を県内で初めて取得し、同市藤白の「3時のかんぶつ屋さん」の店主を務める野田智也さん(40)。さまざまな乾物を用意し、栄養成分を説明しながらレシピを紹介した。

生徒は切り干し大根をキノコやオリーブオイルとあえた「マリネ」、干しシイタケをトマトジュースで戻し、シイタケを具に、栄養がしみ出たジュースをソースに仕立てる「パスタ」、餅の代わりに麩を使ったスイーツ「あべかわ麩」の3品を調理。パスタには学校で育てたハーブを使った。

日頃から生徒の指導に当たる海南海草調理師会(中岡勲会長)の料理人にも手伝ってもらいながら、乾物料理に親しんだ。

新谷楓さん(18)は「乾物は和食というイメージがありましたが、洋食や菓子などさまざまな料理に使えることを知りました」。実習を通して野田さんは「乾物を身近に感じてもらい、自分から使ってみようという気持ちになってもらえたらうれしいですね」と話していた。

乾物について説明する野田さん㊧

乾物について説明する野田さん㊧