7年目わかやまポンチ ファミマで発売へ

 ご当地スイーツ「わかやまポンチ」のメニューをコンビニエンスストア大手のファミリーマートと和歌山大学付属小学校(和歌山市吹上、舩越勝校長)の児童が共同開発する恒例のプロジェクトで、7年目となることしの商品が完成。15日から関西地方のファミマ約2100店で販売される。

 わかやまポンチは全国わかやまポンチ協会(総裁=田上義人㈱三八波社長)と県が地域活性化を目指して普及に取り組んでいるご当地スイーツ。県産梅の甘露煮やシロップ漬けと、県産フルーツが使用されているなどの定義がある。

 ことしは4年B組の児童が7月に商品化に向けた試作コンペを開き、1位に選ばれたレシピを基に同社が商品を開発。県産ミカンジュースを使ったパンナコッタとホイップクリーム、ジャバラシロップが染み込んだスポンジ生地にイチゴのムースなどが詰まったボリューム満点のスイーツとなった。食べ進めると中から梅ゼリーが出てくるという遊び心も仕掛けられている。

 同社商品本部の上村朋美さんによると、開発段階では、ジャバラの苦味をどう抑えるかなどに苦労したという。

 発売に向けて先月下旬には同校で試食会が開かれ、完成したポンチを味わった児童は、販売促進に向けたプレゼンテーションを行い、ポスター制作やポップ作り、商品の配置などを提案した。

 試食した三木蒼彩さん(10)は「梅ゼリーも試作のときは酸っぱかったけど、甘くて食べやすくなった。最初のレシピより見た目もきれいになったと思う。これから購入する人にはおいしく食べてもらえたら」と期待していた。

 また、わかやまポンチと同時発売で、県産ミカンを使用した「みかんメロンパン」も登場する。ミカン型のメロンパンの中にミルクホイップとミカンクリームが入っている。

 わかやまポンチは298円、みかんメロンパンは128円(いずれも税込み)で販売。18日には、和歌山市内のファミリーマート県庁正門前店と和歌山ロイネット店の2店で、4年B組の児童が「子ども店長として」店頭販売する。

完成した商品を試食する児童ら

完成した商品を試食する児童ら