戴帽式で決意新た 野上厚生病院看護学校
入学から約半年間を経て、看護の基礎を習得した1年生がナースキャップを受ける戴帽式が11月30日、紀美野町の国保野上厚生総合病院付属看護専門学校(阿河良廣学校長)で行われ、10期生41人が看護の道に進む決意を新たにした。
式では卒業生の井沼きこさんがナイチンゲール像のろうそくに火をともし、41期生一人ひとりがナースキャップを受けた後、ナイチンゲール像からともしびを受けた。41期生はナイチンゲール誓詞を唱和、ナイチンゲール賛歌を斉唱し、ナイチンゲールが野戦病院を毎夜ランプ片手に巡回し、負傷兵を安心させたという看護の精神を胸に刻んだ。
ナースキャップを受けた戴帽生を前に、阿河学校長は「聖なる火を受け、看護への道の門の前に立った。ナイチンゲールの言葉をわがものとし、どうぞ門をくぐり看護の道を歩んでほしい」と式辞。管理者の寺本光嘉町長が「看護の知識や技術は人を思う気持ちの上に重ねていくもの。きょうの感激を忘れずに」と言葉を送った。
その後、同病院の柳岡公彦院長らが祝辞を寄せ、3年生の合田沙耶香さんが激励。戴帽生を代表して、森脇美希さんが「初めて聞く専門用語に戸惑うこともありました。五感を使った看護の大切さを学んだ。笑顔を忘れず寄り添える看護師を目指したい」と決意を述べた。