森林保全2カ所目 花王工場が「企業の森」に
県が企業やNPOなどに県内の森林保全活動への参加を呼び掛けている「企業の森」事業で、花王㈱和歌山工場(和歌山市湊、松下芳工場長)が、紀美野町の山林で2カ所目となる活動を始めることが決まり、12日、県庁で協定の調印式が行われた。
同工場はこれまで10年間、同町松ケ峯地区の0・70㌶の山林を「花王の森 紀美野」とし、森林保全活動を行ってきた。新たに活動が決まったのは、同町梅本丸岩地区の0・82㌶。「花王の森 おいし森」と名付け、ことしから10年間、植栽などの活動に取り組む。松ケ峯地区の森も10年間、活動を継続する。現場管理などは和海森林組合に委託する。
県庁知事室での調印式には、活動場所の土地所有者らも出席し、仁坂吉伸知事と寺本光嘉紀美野町長、松下工場長が協定書に署名した。
松下工場長は「和歌山工場は花王の海外拠点からも注目されている。紀美野町とも連携して、グローバルに取り組みが広がっていくように頑張りたい」と意欲を述べた。仁坂知事は「和歌山工場内には環境研究所もあり、子どもたちを指導する素晴らしい活動もされている。二つ目の企業の森の取り組みに感謝申し上げたい」と述べた。
今回の花王和歌山工場の2カ所目の参加により、「企業の森」事業の参画団体は75、活動地は81カ所となる。