新年度予算の編成大詰め 県などトップ査定
平成29年度当初予算編成に向けて、県と和歌山市で19日、仁坂吉伸知事、尾花正啓市長による査定が始まった。
県の知事査定は、新年度事業1050件のうち、27年6月に策定した「県まち・ひと・しごと創生総合戦略」や2月県議会に提案する来年度以降の「県長期総合計画案」に基づく事業を達成するための事業を中心に54件、予算要求額で約878億円が対象。27日までの予定で行われる。
19日は県土整備部、環境生活部、福祉保健部の11事業の査定を実施。「クルーズ客船の寄港促進事業」については、和歌山市や新宮市など誘致に前向きな自治体だけでなく、周辺の自治体を対象としたセミナーの開催や米国マイアミで開かれる見本市「シートレード・クルーズ・グローバル2017」への出展について、港湾空港振興課の担当者が説明し、仁坂知事や下宏副知事らが議論した。
仁坂知事は「取り組みは先行する他県とどう違うのか」「見本市への出展は要求している金額で足りるのか」などと尋ねていた。
29年度当初予算案は2月中旬に発表予定で、2月定例県議会に提案される。
和歌山市の市長査定は26日までの6日間で、「きらり輝く元気和歌山市」の実現に向けて、子育て支援や3大学誘致に関連する重点事業や新規事業103件(予算規模約59億円)を対象とする。
19日の福祉局所管事業の査定では、冒頭が公開され、尾花市長や2人の副市長ら5人の市幹部に職員が事業案の説明を行い、ヒアリングが進められた。
市は、市長査定を経て2月中旬に29年度当初予算案を発表する予定。