メダリストがジュニア指導 フェンシング
東京五輪に向けた競技力向上のため、フェンシングの県内ジュニア選手を中心とした強化練習会が18日、和歌山市手平の和歌山ビッグウエーブで行われた。
県フェンシング協会が主催。ロンドン五輪男子フルーレ団体の銀メダリスト、千田健太さんが講師を務め、小学生から高校生までのジュニア選手と一般選手約50人が基礎的な動作やオリンピアンの技術を学んだ。
同協会にはオリンピック出場経験者は複数いるが、メダリストはいない。今回は、選手たちがメダリストから体の使い方や動きを学び、刺激を受け、意識の向上につなげようと開催した。
練習は入念なストレッチから始まり、剣をより広く振るために肩甲骨を伸ばし、肩をリラックスさせたり、構えや移動に重要な股関節を鍛えたりしてウォーミングアップ。
その後、マルシェとロンペと呼ばれる前進、後退の動作をスムーズに行う練習や、相手を突くファンデュのタイミング、間合いの取り方などを練習した。
午後は、千田さんが銀メダルを持参して披露し、選手たちは学生時代のことや練習について話を聞いた。また、電気審判機を用いて試合形式の練習も行い、千田さんとも一戦を交えてアドバイスを受けた。
千田さんは「運動神経が良い子がたくさんいた。設備や指導者など環境も整っているので、みんな継続して練習すればもっと成長しそう。自分も教えられることをもっと教えていきたい」と話した。