IR誘致論戦で市長は推進一貫 和歌山市議会

和歌山市議会は3日、代表質問が行われ、市が誘致を表明したカジノを含む総合型リゾート(IR)について、至政クラブ、公明党議員団、日本共産党議員団、誠和クラブ、日本維新の会の全会派が、質問事項に盛り込むなど、賛否両論の白熱した議論になった。

尾花市長はIR誘致の方針について、「本市の海岸美やマリンスポーツ、海洋レジャーの魅力をさらに高め、歴史文化など本市の特色を生かした、和歌山ならではのハイクラスな和歌山型IRにする」と強調。「カジノ施設以外は子どもから大人まで楽しんでもらえるようなエンターテインメント性にあふれ、世界に誇れる市の象徴となる観光地の誘致を目指す」との考えを述べた。

誘致反対の大きな要因になっているギャンブル依存症への対応については、「ギャンブル依存症を防ぐために、外国人専用とする」と、理解を求めた。また、南海トラフ大地震の発生が懸念される中、海に近い候補地が検討されていることについては「防災対策は候補地だけでなく、市域全体で講じていく必要があり、避難計画の推進や避難誘導灯の設置、防災行政無線の設置など、被害を最小限に抑えるよう積極的に取り組んでおり、津波犠牲者ゼロを目指す」との意思を示した。

答弁する尾花市長

答弁する尾花市長