全国JOC春季水泳大会 アドヴァンス4人出場
27日に東京都で開幕する第39回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会の女子11~12歳200㍍フリーリレーに、スポーツクラブ「アドヴァンスカツラギ」(紀の川市藤崎)の4選手が出場する。チームの目標は予選突破。同種目の学童新記録を打ち出した4人の活躍に、周囲の期待も膨らんでいる。
出場するのは、いずれも小学6年生の榎本真乙さん(岩出小)、木本千絢さん(池田小)、松浦浬さん(名手小)、三浦彩花さん(城山小)の4選手。
2月に秋葉山公園県民水泳場で開かれた予選会で県の学童新記録をたたき出し、参加基準をクリアした。同クラブでは、10年ほど前に同種目男子の出場はあったが、女子では初めてとなる。
努力の結晶が実を結んだ。4人は昨年10月からリレーメンバーとして、本格的な練習を始動。11月、12月は夕方の練習に加え、朝の5時半からも練習に打ち込む「週8回練習」を実施。一日4000~5000㍍の距離を泳ぐハードなメニューをこなした。
全国大会の制限記録は、1分57秒63。秋から2月までの期間に、このタイムを突破する必要があった。そして迎えた最後の予選会で、驚くような記録を打ち立てた。
予選会に臨んだ4人だが、記録は制限記録に0・8秒及ばなかった。しかし、突破まであとわずかだったため、再度の挑戦権が与えられた。レースは1回目の泳ぎを終えてから30分後。4人はこの間に集中力を高め、榎本さんは28秒台、残る3人も29秒台をマーク。制限記録を1秒上回る1分56秒63の記録をたたき出した。
大会には全国から記録を突破した37チームが出場し、予選を行い、タイムの上位8チームが決勝に進む。榎本さんは「決勝に残れるように頑張りたい」、木本さんは「ベストタイムを出してチームに貢献する」と意気込む。松浦さんは「ベストタイムを出して、一つでも順位を上げたい」とし、三浦さんは「笑顔で和歌山に帰ることができるよう、頑張りたい」と力を込めた。