維新の会が県事務所移転 党勢拡大に意欲
日本維新の会県総支部の事務所が、和歌山市の六十谷から十三番丁のビル内に移転し、同総支部の馬場伸幸代表(党幹事長)と林隆一代表代行(和歌山市議)ら役員が1日、事務所開きの記者会見を行った。今後の党勢拡大や衆院解散総選挙、同党が訴える「身を切る改革」などについて語った。
新事務所は市消防局庁舎から北西に約100㍍の市中心部。事務所には、党員や支持者ら約20人が駆け付けた。
県内の衆院各選挙区の現状について馬場代表は「1区については、民進と自民で割れていることなど、第3の勢力が入り込める可能性がある」と分析しながらも、立候補予定者の選定状況については「現在はまだ0人」と明かした。
県内ではことし、任期満了に伴う地方議会議員選挙は、串本町が今月16日投開票、紀の川市が秋に予定されており、それぞれ党公認候補を擁立している。今後の地方選挙について馬場代表は「今は地方議員を増やす段階。和歌山市なら10人(定数38議席、現在維新は2議席)ぐらいに増やすことができれば、首長選の擁立もできる」と展望を語った。
県内に関する政策では、地方議員の定数や報酬、政務活動費の削減を実現した後に、コストカットなどの公務員改革の実施を掲げた。統合型リゾート(IR)については、党としては推進の立場(県総支部は反対で一致)を示し、県内高速道路などの整備については、阪和道の南進など必要なものについては推進する立場を示した。
同党所属の県内の現職議員は、和歌山市議会に2人、海南市議会に1人。