アユの遡上始まる 紀の川大堰魚道で多数
春本番を迎え気温も上昇する中、紀の川でアユの遡上が始まっている。今後、5月上旬に最盛期を迎え、6月末ごろまで続く。
和歌山市有本の紀の川大堰には、併設されている魚道を横から間近で観察できる施設「魚道観察室」があり、階段状になった魚道を、群れになったアユが次々とジャンプしながら、川上を目指して飛び跳ねてさかのぼる姿を見ることができる。
例年よりも一回り大きいという10㌢ほどのアユが多数確認されている。
国土交通省が運営する施設「水ときらめき紀の川館」の調査によるとは、紀の川大堰でのアユの推定遡上数は年々増加しており、平成18年には102万匹だったものが27年は567万匹と初めて500万匹を超え、生育環境が向上しているという。