幹事長として中国を公式訪問 太平洋島嶼国でも津波外交を展開
私は自由民主党幹事長として、安倍総理からの命を受け、来たる5月13日から4日間の日程で中国を訪問することを決定しました。訪問の目的は、中国政府が5月14日・15日の両日、北京で開催する「一帯一路」国際協力ハイレベルフォーラムに日本国からの代表として出席することです。世界約30カ国の首脳や国際機関のトップが一堂に集まる機会でもありますので、この機に中国政府関係者をはじめ各国の首脳・閣僚と意見交換を行ってまいりたいと考えています。
訪問団は私が団長を務め、横井裕駐中華人民共和国特命全権大使をはじめ、榊原定征経団連会長、林幹雄前経済産業大臣、西川公也元農林水産大臣等にもご同行頂きます。また、中国との間で地方間交流を促進させる立場から、荒井正吾奈良県知事、上田清司埼玉県知事にもご参加いただくこととなりました。
北朝鮮をめぐる情勢をはじめ、国際社会が緊密に連携し協力しなければならない状況下において、とりわけ日本と中国の意思疎通は大変重要であります。本年は日中国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約締結40周年の節目の年となります。日中の間には隣国であるが故に意見の異なる課題も存在しますが、一方、将来にわたる東アジアの平和と安定を考えたとき、この一衣帯水の両国が協力・協調していかなくてはならないことは自明の理であります。
私は一昨年の5月に3162名の民間大使の皆さまとともに、北京を訪問し、人民大会堂において習近平国家主席と会談を行いました。私は常に国と国との間に困難な問題が生じている時こそ、政治のリーダーは双方の意見を一方的に述べ合うだけでなく直接対話し、また国民同士は直接交流を深めることが何よりも重要であると考えています。
今回の訪問により、日中関係の改善・深化はもとより、東アジア地域全体の発展のために、自民党幹事長の立場から政府の取り組みを積極的に後押ししてまいりたいと考えています。
また、5月上旬には太平洋島嶼国であるフィジー、トンガ及びハワイを訪問する予定です。これらの地域は過去において、甚大な津波被害を受け、今もその脅威と闘っている国々です。「世界津波の日」の制定に際しても、これらの国々は日本の提案に大きく賛同・協力していただきました。私たちはその絆をより一層強固にするべく、フィジーのバイニマラマ首相、コンロテ大統領、トンガのトゥポウ6世国王陛下、ポヒヴァ首相と会談をしてまいります。また、ハワイでは伝統あるハワイ大学において日本の「国土強靭化」政策の理念と取り組みについて講演をする予定です。
この訪問団には尾崎正直高知県知事や大西勝也高知県黒潮町長にご参加いただき、和歌山県からは「稲むらの火」の逸話の地元である、西岡利記広川町長にご同行いただきます。
これらの訪問成果については、改めてご報告します。