市駅の改札1階に ビル建替で7月15日~
県や和歌山市と連携して「和歌山市駅活性化計画」を進めている南海電気鉄道㈱(遠北光彦社長)は7月15日、和歌山市東蔵前丁の同駅で行っている第1期計画に伴い、改札口を含む駅施設を2階から1階に移し、供用を開始する。その後は、本格的な第2期計画として現駅ビルを解体し、ホテル、商業、公益施設(市民図書館など)の各棟の建設に入る。
同社によると、改札口の移設により、2、3、4番線へは階段の昇降なしに駅前広場から行き来できるようになり、5、6、7番線へは跨線(こせん)橋を経由して移動する。
主要な設備は、南海線改札口には係員窓口1カ所、自動改札機4台、自動券売機3台を、JR連絡改札口には自動改札機3台、自動券売機1台を設置。現駅舎の改札内にあるコンビニエンスストア「アンスリー」も1階に移設され、多機能トイレやATM、コインロッカーなども利用できる。
第2期計画のスケジュールは、ことし10月に第2期新築工事に着手し、31年秋に新しい市民図書館などの公益施設棟が竣工し、32年3月に全体が完成する予定となっている。
和歌山市駅の改札口移転に合わせて、JR西日本はICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアをJR紀勢本線の和歌山―和歌山市駅間に拡大し、南海とのIC連絡定期券の発売を7月15日から開始する。
発売する券種は通勤と通学の定期乗車券。対象カードは、南海で販売する「PiTaPaカード」と「ICOCA」、JR西日本で販売する「ICOCA」と「SMART ICOCA」。いずれも一部対象外の種類のカードがある。