住みよい地域へ貢献 和歌山市婦人大会

住みよい地域づくりを目指して、現代社会における婦人の役割などを考える第66回和歌山市婦人大会が13日、市民会館で開かれ、市婦人団体連絡協議会会員をはじめ市民ら約450人が参加し、講演などを通して学び合った。

尾花正啓市長は「長年の熱心な活動のおかげで、婦人会の地域での存在感は確かなものになっている。今後も子ども、未来のためにより一層、熱心に活動してください」とあいさつ。同協議会の堰本信子会長は「来年は協議会結成70周年。『100歳まで現役』を合言葉に、住んで良かったと思える和歌山市を目指していきたい」と決意を話した。来賓として仁坂吉伸知事らが祝辞を寄せた。

式典に続き、商法学者、県人権教育啓発推進懇話会委員で、本紙連載コラムでも知られる村田溥積さんが「源氏物語から考える現在・未来の女性像~みんなちがってみんないい~」をテーマに講演した。

村田さんは「皆のために自分を犠牲にして尽くすという考え方が失われていく現代で、婦人会の皆さんは大変貴重な存在」とたたえ、「若年層へ大切なことを語り継ぎ、成長を見届けてからハラリと散ってください」と文芸的に表現し、聴衆の笑いを誘った。源氏物語を通して「個性豊かな女性の出現が望まれる」とユーモアを交えて話した。

あいさつする堰本会長

あいさつする堰本会長