球児の夢舞台が開幕 智弁ナイン堂々行進
第99回全国高校野球選手権大会が8日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式では各都道府県の代表高校が力強く行進。県代表の智弁も2年ぶりとなる夢の大舞台に踏み出した。
大会は当初、7日の開幕予定だったが台風5号の影響で順延。一日遅れての開幕も、聖地には大勢の観衆が詰め掛けた。出場49校が北から南の順番に登場し、智弁は32番目に入場。力強く、堂々と行進した。
主催の朝日新聞社代表取締役社長の渡辺雅隆大会会長は「厳しい練習の日々を思い返し、精いっぱい悔いのない野球をしてください。長い、長い歴史を持つこの最高の舞台を存分に楽しんでください」とあいさつ。
選手を代表して滝川西(北北海道)の堀田将人主将が宣誓。「今、この甲子園球場に立てていることを誇りに思います」とし、「幼い頃から真っ白なユニホームが真っ黒になるまで練習し、真っ白なボールを真っ暗になるまで追い掛けてきた全国の高校球児の思いを胸に、最後まで諦めず正々堂々と全力でプレーすることを誓います」と述べた。
智弁は大会第4日の第3試合で興南(沖縄)と対戦する。開会式後、大星博暉主将(3年)は「人が多く『やっと甲子園に来たんだな』」と開会式を振り返り、「普段通りプレーして、とにかくまずは初戦を突破したい」と意気込みを語った。