期待の3点認定 和歌山市チャレンジ商品

 和歌山市の事業者が開発した優れた特徴を持つ商品を、市が「チャレンジ新商品」として認定し、販路開拓を支援する取り組みで、認定証の授与式が8月30日、市あいあいセンターで行われた。

 平成25年度から行っている認定制度で、本年度は7月28日に審査会を開き、3事業者によるプレゼンテーションが行われ、全3商品が認定された。

 授与式では、尾花正啓市長が事業者の代表に認定証を手渡し、「素晴らしい商品だ。ぜひこれを機会に販路拡大を進めてほしい」と期待を寄せ、審査会委員からは「認定は通過点。行政のさまざまなサポートも活用してさらに販路を拡大してほしい」と呼び掛けた。

 認定事業者は尾花市長に商品の魅力や開発に至る経緯を紹介。パイプイスと組み合わせることで簡易ベッドになる段ボール商品「イスdeベッド」を開発した浅川組運輸㈱の廣尾健二営業課長代理は「段ボールには耐久性があり、パーテーションとしても使え、折り畳みもできるので省スペース化にもつながる」と説明。尾花市長は興味深そうにうなずいていた。

 この他、羅布陽介さんが開発した、紀州備長炭を使用したアコースティックギター、ウクレレ用のサドルブリッジ「吉宗300」、㈱FINE TRADING JAPANが開発した、自転車と電動バイクの両方の機能を持つ「glafitバイクGFR―01」が認定された。

 認定事業者と商品は市のホームページに掲載される他、市が8月に創設した「ビジネスチャンス創出支援補助金」に交付を申請した場合、交付額が上乗せされる。

認定証を手にする事業者と尾花市長ら

認定証を手にする事業者と尾花市長ら