ビブリオバトルで交流 海南市の4小中合同
和歌山県海南市内で小中連携教育を企画している三野上小中学校長会は、市立東海南中学校(同市野上中、上田国裕校長)体育館で、本の紹介コミュニケーションゲーム「ビブリオバトル」による交流会を開き、市内小中学校の児童生徒と教員らが交流を深めた。
参加したのは、南野上小、中野上小、北野上小の5・6年生、同中1年生の計70人と、各校の教員、同市の学校司書など。今回の交流会は、海南市での読書活動を活発化させることを目的として同会が昨年発案したもので、初めての開催となった。
児童生徒は各校混合の5人組、計14グループに分かれ、各グループ内でゲームが行われた。制限時間の3分間で、あらかじめ持参した本をいかに魅力的に紹介するかを競う。他校の生徒の前での発表に緊張した様子を見せながらも、それぞれがお薦めの本を紹介した。
5人全員が発表を終えると、各グループ内で最も読みたいと思う「チャンプ本」が投票で決められ、合計14冊のチャンプ本が生まれた。
チャンプ本の紹介者を代表して全員の前で『響け!ユーフォニアム』(武田綾乃著)について話した東海南中1年の則友知紗さん(12)は「あらかじめ紹介文を3分間におさめることに苦労しましたが、他校の生徒と交流して紹介し合うのが楽しかった」と笑顔。上田校長(58)は「今回紹介された本は、できる限り学校にそろえ、校内にないものは、各学校や図書館で共有するなどして、連携を深めたい」と今回の手応えを話していた。