元気な100歳を祝福 尾花市長ご長寿訪問

「敬老の日」(18日)を前に、和歌山県和歌山市は市内の100歳以上の高齢者を訪問し、記念品を贈呈している。4日には、尾花正啓市長が黒田の有本馨さん(100)の自宅を訪れ、有本さんの家族と共に長寿を祝った。

有本さんは大正6年生まれ。織物工場を経営し、宮北地区第23区自治会長を28年間務め上げ、自治功労章を受章している。現在は妻と同居し、敷地内の別宅に長男も居住。感謝の気持ちを持ち、明るく生活することを大切に、自宅で水墨画や果物の栽培を楽しんでいる。

尾花市長は記念品のタオルセットと安倍晋三首相からの祝い状と銀杯を手渡し「自治会長を28年も務め、水墨画も描かれて、元気に100歳を迎えられてうれしく思います。今後も元気に過ごしてほしい」と話した。

有本さんは若い頃に大阪で丁稚として働いていた時の苦労を振り返り「どこでも務まるくらいの修業を大阪でしてきた。人の成長は早いけど、根をしっかり下ろさないと倒れてしまう。苦労しないと根は張れない。自分も苦労したから、事業を起こす際には従業員がよく生活できるようにと心掛けることができた」と笑顔で語った。

市高齢者・地域福祉課によると、市内の100歳以上の高齢者は1日現在で303人(男35人、女268人)で、うち本年度に満100歳になる人が111人(男17人、女94人)となっている。

尾花市長㊧から祝い状を受け取る有本さん

尾花市長㊧から祝い状を受け取る有本さん