ヘリで負傷者を救助 県警が地震対応訓練

 和歌山県警本部警備課と和歌山北署は15日、南海トラフ地震による大津波を想定した大規模地震災害警備訓練を和歌山市内で行い、同署員、県警機動捜査隊の他、同署と協定を結んでいる一般の無線チームの39人が参加し、連携を確認した。

 県警察学校(木ノ本、海抜約30㍍)では、津波の影響を受けにくい高台に代替指揮所を立ち上げるため、署員らが無線機材などを運び、無線チームと参加各隊への通信を行った。

 梅原のサンヨーホームズ㈱所有の広場では、無線連絡で駆け付けた機動隊員らが、道路の陥没で土砂に埋没した車両のリアガラスから負傷した運転手を救出する訓練を実施。救出された負傷者は、県警航空隊員がヘリコプターに引き上げて搬送した。

 県警本部警備課津波避難推進官の角口哲警部(43)は「普段の継続した訓練がいざという時に力になるので、今後も課題などを補正しながら続けていきたい」と話していた。

負傷者をヘリまで引き上げる航空隊員

負傷者をヘリまで引き上げる航空隊員