水色「めでたいでんしゃ」 加太線に新登場
南海電気鉄道㈱(遠北光彦社長)が地元観光協会と共同で加太線沿線の魅力を発信する「加太さかな線プロジェクト」で、人気を集めているピンク色の観光列車「めでたいでんしゃ」に、新たに水色バージョンが仲間入り。7日の運行開始に先立ち、6日には加太駅でお披露目会が開かれた。
沿線情報誌「NATTS」で応募した約80人の乗客を乗せて新車両が加太駅に到着すると、オリジナルの前掛けをした駅員らが出迎え、淡嶋神社の神職による祈祷や、車内の一般公開が行われた。
水色の「めでたいでんしゃ」は、基本はピンク色の車両と同じだが、海をイメージしたデザインを採用。内装も青を基調とし、座席シートには海の生き物や波模様を描き、つり革は木製で魚やカニ、貝をかたどった。車内には和歌山工業高校の生徒が製作した装飾品も飾られ、注目されていた。
ピンク色の車両が駅に到着し、2台の「めでたいでんしゃ」がホームに並んだ姿も見られ、鉄道ファンらが写真撮影を楽しんだ。
先行乗車した新矢由依子さん(30)は「子どもが電車好きなので、ピンクの車両には何回も乗りました。青の車両は内装も新しくなって新鮮です」と興奮した様子。南海電鉄の石坂勝利主任(50)は「車内が海の中となり、遊び心のある仕掛けがいっぱいの『めでたいでんしゃ』が2台そろって盛り上げます。皆さんに乗りに来ていただきタイ」と話していた。
運行初日の7日には、開始セレモニーが和歌山市駅で、出迎え式が加太駅で行われた。